ロイヤル・セントジョージス Royal St. George’s Golf Club
7,204 yards / Par 70
設計者:Laidlaw Purves
設立:1887
設立から5年後の1892年には全英アマ選手権が行われホイレーク(ロイヤル・リバプール)のジョン・ボールが優勝、そしてその2年後、1894年にはスコットランド以外での始めての全英オープンが開催されています。その時の優勝者はゴルフ三巨人の中の1人、J.H.テーラーでした。それ以来、当時無名のベン・カーティスが優勝した2003年まで14回の全英オープンを開催しています。そしてここでの15回目の開催が2011年に決まっています。
このコース、全長7,204ヤード、パー70と聞いただけでもタフであることが分かりますが、距離のみならず、デューンと呼ばれる砂丘を巧みに使ったレイアウト、テレビ画面では分からない起伏に富んだフェアウェイなど、全英オープン開催コースの中でも難易度が高いと言われています。
これにリンクス特有の激しい風雨を伴った2003年の予選通過ラインが8オーバーと聞けばその難易度が分かることでしょう。
それだけにビジターのプレーにはハンディキャップ18以下という、他のコースに比べても厳しい条件を提示していますが、実は競技以外で一般的にアマチュアが使うティからは、6,340ヤードでパー76です。これを見るとさらに、如何に難しいコースかが容易に想像できるのですが、レベルに応じて楽しむことができる、そんなコースでもあります。筆者が訪れた日は良く晴れた、リンクスでは珍しく風も穏やかな1日でしたが、4番をホールアウトした直後に南西の空から冷たい風と共に黒い雲が迫ってきて、あっという間に激しい雨に見舞われました。結局次の5番ホールだけで雨は去って行きましたが、一たび天候が崩れた時のこのコースの厳しさを垣間見せてくれたようでした。

ロイヤル・リザム&セントアンズ Royal Lytham & St Ann’s
6,882 yards / Par 71
設計者:Harry Colt他
設立:1886
全英オープン開催のリンクスコースの中では最も内陸に位置するコース。それでも海からは1.6マイル(約2.5キロ)の距離。従ってこのコースもラウンド中に海は見えない。
コースはタフの一言。典型的な「行って来い」のレイアウトで、クラブハウス前の1番ティから東に向かって打ち進んで9番で折り返し、10番からは西に向かって戻ってくる。
筆者が訪れた日はリンクス名物の強風が西から常に吹いていたため、まさに「行きはよいよい帰りは・・・」でした。
そしてこのコースがタフな最大の理由はバンカーの数。全部で200個近いバンカーがフェアウェイとバンカーをガードしており、しかもその全てがリンクス特有のいわゆる「ポットバンカー」。深いラフと併せて、ショットを曲げたら確実に1打を費やしてフェアウェイに戻すこと、決してミスショットを取り戻そうなどとは考えられず、まさにリンクスでのゴルフはプレーヤーを謙虚にすること実感できます。
極めつけは超高速と人知を超えたアンジュレーションを持つグリーン。
ここまでタフと言われても、リンクスのどこが楽しいのか?などと思うなかれ。硬くランの出るフェアウェイへのナイスショットは夢の300ヤードショットをもたらしてくれ、風を読み切ってのナイスオンは恍惚を与えてくれます。

ロイヤル・リバープール(ホイレーク) Royal Liverpool Golf Club (Hoylake)
7,165 yards / Par 72
設計者:George Morris
設立:1869
イングランドの海沿いのコースでは2番目に古いコース。1871年に18ホールに拡張された。
アマチュアの名手、ハロルド・ヒルトンやジョン・ボールを輩出した名門クラブであり、全英オープン開催も10回を数える。1930年には球聖ボビー・ジョーンズがグランドスラムを達成した年の全英オープンのホストを努めている。
コースは比較的フラットだが、巧みなレイアウトやバンカーによって難易度は高いが、他の多くのリンクスコースに見られるように、腕前に合わせたティー位置が用意されている。
2006年、このコースで39年ぶりに全英オープンが開催され、タイガー・ウッズの優勝で幕を閉じたが、その時のスコアカードがクラブハウスに飾ってあり、予選でタイガーと同組でラウンドした片山晋呉のとっても分かりやすいサインが入っています。

